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2011/12/11

InkscapeblenderInkscape+Scribusで印刷用PDFを作るには?-その2

前回の記事からのつづきです。仕上がりサイズ=A4サイズのPDFを作ってみます。
(※リンクを部分をクリックすると、InkscapeでDesignの説明ページに移動します。)

Step1 Inkscapeでレイアウト

  1. Inkscapeを立ち上げると、デフォルトでA4サイズの書類が開きます。 
  2. A4サイズ+塗り足し3mmの四角形(216mm×303mm)を描き、中央に配置してガイドに変換します。
    ※中央に配置するには、[整列/配置]ダイアログで、[基準]を[ページ]に設定し、を押すと簡単に配置できます。
  3. 通常通りレイアウトします。
  4. バックに色や画像を引く場合は、2で設定した塗り足しのガイド線の位置まで延ばします。

    ※後で修正する時の為に、ここでバックアップを取っておく事をおすすめします。

Step2 Scribusにインポートする為の準備

  1. [フィルタ]を設定している部分([フィル/ストローク]でぼかしを設定している場合や、[レイヤー]のブレンドモードを[標準]以外に設定している場合も含む)を、選択して、[ビットマップコピーを作成]します。コピー元は削除するか、別レイヤーに移動して非表示にしておきます。
    今回の場合、緑の下のドロップシャドウの部分を[ビットマップコピーを作成]で画像にしました。
  2. 文字をアウトライン化します。
  3. リンクしている画像は[画像の埋め込み]で埋め込み画像にします。
  4. Scribusに読み込んだときの位置合わせのための四角形を、ページの中央に配置します。四角形のサイズは、全体が入るような切りのいい数値に設定するといいと思います。ここでは上下左右15mmずつ大きい、240mm×327mmに設定しました。(線幅はなしにして、フィルだけ設定しておくと誤差が出なくていいと思います)
  5. インポートする以外のオブジェクトを削除して保存します。(周りにオブジェクトを置いていたりすると、Scribusでサイズ合わせする際に面倒なので)

Step3 Scribusにインポート

  1. Scribusを起動し、新規ドキュメントの設定を行います。
    サイズは今回はA4なのでデフォルトのままですが、A4以外の場合は変更します。
    単位をmmに変更します。

    左側の[裁ち切り]タブで、上下左右3mmに設定し、[OK]を押します。
  2. [ファイル]メニューから[インポート]-[ベクトルファイルを取得]を選択し、先ほど保存したInkscapeファイルを選択します。
  3. [SVGファイルはサポートしていない機能を含んでいます]というメッセージが出たら、気にせずOKし、画面上をクリックします。すると、Inkscapeデータがグループ化された状態で取り込まれます。
  4. すこしサイズが大きくなった状態で取り込まれていると思いますので、位置とサイズを調整します。プロパティ(表示されてない場合はF2キーを押す)で、位置、幅、高さを入力します。数値は、Step2の1で設定した四角形の数値に合わせます。今回は、上下左右15mmずつ大きい、240mm×327mmに設定したので、次のように入力しました。
  5. [Ctrl]+[Shift]+Gを数回押して、グループ化を解除します。Step2の1で設定した四角形を削除します。

Step4 カラー設定について

[ファイル]メニューの[ドキュメントの設定]の[カラーマネジメント]の項目で、[画面上でプリンタをシュミレートする][全ての色をプリンタ空間に変換する]にチェックを入れておくと、上の方で設定しているICCプロファイルに基づいて、画面上で色を確認できます。
Scribus上でオブジェクトの色を調整する場合は次の要領で行えます。
  1. オブジェクトを選択し、プロパティ(F2)で設定している色を確認する。
  2. メニューバーの[編集]メニューより[色]を選択。 
  3. 1で確認した色を選択後、[編集]をクリック。 
  4. [カラーモデル]を[CMYK]に変更後、右のスライダーで調整し、[OK]を押すと変更されます。

Step5 PDFにエクスポート

  • [ファイル]-[エクスポート]-[PDF形式で保存]を選択すると、何も問題ない場合は、PDF作成画面が表示されるので各設定を行います。
    各項目の上にマウスオーバーさせるとヒントが表示されるので参考にできます。
    [色]タブでは、[プリンタ]を選択します。

    [製版]タブで[切り取りマーク][裁ち切りマーク][登録マーク]にチェックを入れると、四隅のトンボとセンタートンボが付きます。下の、[ドキュメントの裁ち切りを使う]にチェックを入れます。

    [保存]を押すとPDFファイルが作成されます。
  • PDF作成画面が表示されず、[プリフライト検証]画面が表示されたときは、データに不備がある可能性があります。
    まずは、PDFのバージョンを確認した上で、エラー内容を確認します。
    プリフライト検証のチェック項目は、[ファイル]メニューの[ドキュメントの設定]の[プリフライト検証]の項目で設定できます。
    設定によっては、埋め込み画像が、設定している最低解像度以下の場合などでもエラーになります。


というわけでトンボつきのPDFができました。
カラーモードは、上記[PDF形式で保存]の[出力の目的]で[プリンタ]を選択していればCMYKになると思います(たぶん。。。)
実際これで問題なく印刷してもらえるのかどうかは、残念ながらまだ機会がないので検証できておりません。。。



関連記事

InkscapeblenderInkscape+Scribusで印刷用PDFを作るには?-その1

オープンソースのページレイアウトソフトで、Scribusというものが開発されています。
Adobe InDesignのようなことができるソフトで、CMYKでPDFを書き出すことができます。
※Scribus公式ページ:Scribus  Open Source Desktop Publishing

InkscapeでもPDF形式に書き出すことはできますが、CMYKで保存できません。
そこで、InkscapeのデータをScribusに読み込んでPDFに書き出す、ということをやってみました。

その前に、Scribusの、印刷用PDFを作る上でのプラス点、マイナス点のまとめてみました。
(※リンクを部分をクリックすると、InkscapeでDesignの説明ページに移動します。)

プラスなところ
  • Inkscapeのベクトルデータを読み込んで、Scribus上で編集できる。
  • CMYKでPDFを作成できる。
  • PDF作成時に自動的にトンボを付けることができる。
  • オーバープリントの設定ができる。

マイナスなところ
  • Inkscapeのフィルタ(SVGフィルタ)を読み込めない。
    これは、[フィルタ]メニューの他に、[フィル/ストローク]でぼかしを設定している場合や、[レイヤー]のブレンドモードを[標準]以外に設定している場合も含むようです。
    回避策:SVGフィルタを設定している部分を[ビットマップコピーを作成]機能で埋め込み画像にする。
  • 文字データが正確に読み込まれないかも。
    文字は自動的にアウトライン化されてインポートされるようですが、その際、Inkscapeで設定しているカーニングなどは無効になってしまうようです。また、縦書きは横書きになってしまいます。
    回避策:文字はInkscape上でアウトライン化する。Scribusでテキスト編集したい場合は、Scribus上でテキストを流し込む。

以上のことを踏まえて、実際に作ってみました。
Inkscape+Scribusで印刷用PDFを作るには?-その2




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2011/12/01

InkscapegimpCMYKtoolで解像度が72になってしまう

先日書いた、RGB画像をCMYKに変換してくれる、
とても便利なCMYKtoolというソフト。
変換すると、印刷用解像度が強制的に72dpiに設定されてしまうみたいです。
(ファイルサイズ(ピクセル数)自体は変わりません)
例えば、Inkscapeで350dpiに設定して書き出し、


CMYKtoolで変換後、
変換したファイルと、変換前のファイルの解像度を、
プロパティ>概要>詳細設定で確認すると、下記のようになってしまいます。
(上が変換前、下が変換後)



したがって、このまま印刷すると、バカでかい大きさに印刷されてしまいます。
前回の記事の、ネット印刷通販のWAVEさんのところで書いたような、
画像を印刷データとしてそのまま入稿するような場合は、これではダメっぽいです。
GIMPにSeparate+プラグインを導入して、GIMPでCMYK変換した方が良さそうです。

※GIMP公式ページ。こちらからダウンロードできます。
GIMP Website
※separate+の導入方法の情報がこちらのブログに載っていました。
GIMPでCMYKをサポートする|漫画の描き方研究ラボ

ちなみにGIMPで印刷解像度を設定する場合は、
[画像]メニューより[印刷サイズ]で設定できます。


Inkscapeのデータをビットマップ画像として書き出すには下記をご覧ください。


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2011/11/16

InkscapeInkscapeのRGBデータからCMYKの画像ファイルを作る

追記(12/02/04):
投稿タイトルを当初の「InkscapeからCMYKの画像ファイルを作る」から現在のものに変更しました。今読み直してみると、Inkscapeから直接CMYKのデータを作れるみたいでまぎらわしかったので。。。


Inkscapeのフィルストロークダイアログを開くと、
「CMYK」というタブがあります。
でも、これは擬似的なもので、InkscapeはCMYKをサポートしていません。
なので、Inkscapeで印刷用のデータを作る時は、
CMYKをサポートしている別のソフトなどで、
RGBからCMYKへ変換しなければいけません。
CMYKへ変換は、GIMPのSeparate+というプラグインが有名ですが、
変換のためにいちいちGIMPを立ち上げるのはめんどうだな、、、と思っていました。
で、最近知ったのが、「CMYKtool」というソフト。
これだともっと手軽に変換できそうです。
(ちなみに、Separate+と同じ方が開発されているようです。)
現在の最新版は0.1.5で、こちらからダウンロードできます。
Windowsの場合は、CMYKTool 0.1.5のWindows用のダウンロードボタンを押すと、
zipファイルがダウンロードされます。
詳しい使い方は下記のページに載っていました。
やんま まのblog(仮)|RGB画像をCMYKに変換する(CMYKTool)
こちらの方のお陰で、現在は日本語の表示で利用できるようです。


CMYKtoolを使ってみます

Inkscapeで、いかにもCMYKの色域範囲にはなさそうな色を設定後、
ビットマップにエクスポートし、
CMYKTool.batをダブルクリックして「CMYKtool」を立ち上げ、
[画像]枠内へドラッグ&ドロップ。
ドロップした画像を選択後、プリセットを設定し、[変換]を押します。
すると・・・
こんな感じでCMYKに変換されます。
変換できたもののあまりにも色が変わってしまいました。。。
これではせっかく色設定しても意味がありません。

このRGB→CMYK変換時の色の変化を抑える方法があります。

それには、下記の要領で、
Inkscapeの色設定に印刷用のICCプロファイルを使います。
ICCプロファイルを使って色設定すると、
上記のようにRGB最大値のような色はそもそも設定できません。


フィル&ストロークの[CMS]タブで色を調整する

Inkscapeのコマンドバーよりをクリックして[ドキュメントの設定]を開き、
[カラーマネジメント]タブで、を押してiccプロファイルを選択後(①)
[プロファイルをリンク]ボタンををクリックします。(②)
すると、上のリストにiccプロファイルが表示されます。(③)

その後、コマンドバーのをクリックして[フィルストローク]を開き、
[CMS]タブで先ほど指定したiccプロファイルを選択します。
CMYKの数値を調整して色を設定します。
その後、[CMYKtool]を使って変換すると・・・
やはりくすんでしまいましたが、RGB→CMYKの変化の度合いは抑えられました。



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