Adobe InDesignのようなことができるソフトで、CMYKでPDFを書き出すことができます。
※Scribus公式ページ:Scribus Open Source Desktop Publishing
InkscapeでもPDF形式に書き出すことはできますが、CMYKで保存できません。
そこで、InkscapeのデータをScribusに読み込んでPDFに書き出す、ということをやってみました。
その前に、Scribusの、印刷用PDFを作る上でのプラス点、マイナス点のまとめてみました。
(※リンクを部分をクリックすると、InkscapeでDesignの説明ページに移動します。)
プラスなところ
- Inkscapeのベクトルデータを読み込んで、Scribus上で編集できる。
- CMYKでPDFを作成できる。
- PDF作成時に自動的にトンボを付けることができる。
- オーバープリントの設定ができる。
マイナスなところ
- Inkscapeのフィルタ(SVGフィルタ)を読み込めない。
これは、[フィルタ]メニューの他に、[フィル/ストローク]でぼかしを設定している場合や、[レイヤー]のブレンドモードを[標準]以外に設定している場合も含むようです。
回避策:SVGフィルタを設定している部分を[ビットマップコピーを作成]機能で埋め込み画像にする。 - 文字データが正確に読み込まれないかも。
文字は自動的にアウトライン化されてインポートされるようですが、その際、Inkscapeで設定しているカーニングなどは無効になってしまうようです。また、縦書きは横書きになってしまいます。
回避策:文字はInkscape上でアウトライン化する。Scribusでテキスト編集したい場合は、Scribus上でテキストを流し込む。
以上のことを踏まえて、実際に作ってみました。
→Inkscape+Scribusで印刷用PDFを作るには?-その2
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