投稿タイトルを当初の「InkscapeからCMYKの画像ファイルを作る」から現在のものに変更しました。今読み直してみると、Inkscapeから直接CMYKのデータを作れるみたいでまぎらわしかったので。。。
Inkscapeのフィルストロークダイアログを開くと、
「CMYK」というタブがあります。
でも、これは擬似的なもので、InkscapeはCMYKをサポートしていません。
なので、Inkscapeで印刷用のデータを作る時は、
CMYKをサポートしている別のソフトなどで、
RGBからCMYKへ変換しなければいけません。
CMYKへ変換は、GIMPのSeparate+というプラグインが有名ですが、
変換のためにいちいちGIMPを立ち上げるのはめんどうだな、、、と思っていました。
で、最近知ったのが、「CMYKtool」というソフト。
これだともっと手軽に変換できそうです。
(ちなみに、Separate+と同じ方が開発されているようです。)
現在の最新版は0.1.5で、こちらからダウンロードできます。
Windowsの場合は、CMYKTool 0.1.5のWindows用のダウンロードボタンを押すと、
zipファイルがダウンロードされます。
詳しい使い方は下記のページに載っていました。
→やんま まのblog(仮)|RGB画像をCMYKに変換する(CMYKTool)
こちらの方のお陰で、現在は日本語の表示で利用できるようです。
CMYKtoolを使ってみます
Inkscapeで、いかにもCMYKの色域範囲にはなさそうな色を設定後、ビットマップにエクスポートし、
CMYKTool.batをダブルクリックして「CMYKtool」を立ち上げ、
[画像]枠内へドラッグ&ドロップ。
ドロップした画像を選択後、プリセットを設定し、[変換]を押します。
すると・・・
こんな感じでCMYKに変換されます。
変換できたもののあまりにも色が変わってしまいました。。。
これではせっかく色設定しても意味がありません。
このRGB→CMYK変換時の色の変化を抑える方法があります。
それには、下記の要領で、
Inkscapeの色設定に印刷用のICCプロファイルを使います。
ICCプロファイルを使って色設定すると、
上記のようにRGB最大値のような色はそもそも設定できません。
フィル&ストロークの[CMS]タブで色を調整する
Inkscapeのコマンドバーよりをクリックして[ドキュメントの設定]を開き、[カラーマネジメント]タブで、を押してiccプロファイルを選択後(①)
[プロファイルをリンク]ボタンををクリックします。(②)
すると、上のリストにiccプロファイルが表示されます。(③)
その後、コマンドバーのをクリックして[フィルストローク]を開き、
[CMS]タブで先ほど指定したiccプロファイルを選択します。
CMYKの数値を調整して色を設定します。
その後、[CMYKtool]を使って変換すると・・・
やはりくすんでしまいましたが、RGB→CMYKの変化の度合いは抑えられました。
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