2012/03/08

Inkscapeタイルクローンを使った唐草模様と、スピロパスの話


先日書いたタイルクローン機能でパターンを作るの要領で、Inkscapeの「タイルクローンを作成」機能を使って唐草模様を描いてみました。

詳しい手順はこちらに載せています。
タイルクローンで唐草模様を描く|InkscapeでDesign

タイル1個分に相当する四角を描き、
それを先にグループ化してからタイル状にクローンを作り、
グループ化の中に入って模様を描くと、
全てのクローンに反映されます。
繋がって見えるように工夫して模様を描いていきます。

唐草模様の曲線は、「スピロスプライン」というパスエフェクト機能を使うと簡単に描けます。
スピロスプラインとは、全てのノードを通り、円弧をスムーズにつなぎ合わせたような曲線のことで、鉛筆ツール、またはペンツールで、「スピロパス」モードを選択してから描くと自動的に適用されます。

スピロスプラインの詳細についてはこちら・・・
スピロスプライン|InkscapeでDesign

この「スピロパス」モードは、パスの形状ではなくノードの位置を重視するので、どこにノードができるか描いてみないとわからない鉛筆ツールより、クリックした位置にしかノードが作られないペンツールの方が扱いやすいと思います。


スピロパスの簡単な描き方例

ペンツールで下記のような形状を描きたい場合の、簡単な描き方をまとめてみました。

  1. ペンツールで、クリック、クリック、クリック、と点を繋ぐような感じで、下記のようなひとつなぎの線を描きます。
    最後に[Enter]キーを押すか、ダブルクリックすると、線が確定します。
    ノードツールでパスを選択すると、クリックした位置にシャープノードが生成されているのがわかります。
  2. ノードツールで、ノードを全て選択します。(ノードを一つ選択後[Ctrl]+Aを押すと簡単です。)
  3. ツールコントロールバーで、スムーズノードのいずれか)を選択します。
  4. すると下記のように角が丸くなり、黒と赤の2本の線が表示されます。
    赤線は実際のパスの形状、黒線は赤線に「スピロスプライン」が適用された結果です。
  5. ノードの位置を調整し、パスの形を整えます。
    必要ならばノードを追加したり削除しますが、追加する場合は、黒線ではなく、赤線(元のパス)上に追加します。



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