2012/02/02

blenderInkscapeInkscape+Blenderで3D化

InkscapeのパスをBlenderにインポートして立体的にする
というのをやってみましたのでご紹介します。

Blenderの基本的な操作方法は、以前こちらの記事で勝手にご紹介させて頂いた、SpreadBlenderさんの動画がおすすめです。めちゃめちゃわかりやすいです!

流れとしてはこんな感じです。
1.Inkscapeでパスを作る
2.Blenderにインポートする
3.CurveからMeshに変換し、Extrude(押し出し)で厚みをつける
4.このままだと寝てるので90度回転して立ち上げる
5.パーツの下に平面をひく
6.カメラの設定をする&撮影(レンダリング)
7.画像として保存

※重要
Blenderでキーボードショートカット(下記の説明内の[G]や[A]や[N]や[Tab]など)を使う場合は、マウスカーソルが中央の作業領域内にある状態で行う必要があります。
でないと、キーボードを押しても反応しません。
※下記説明内の写真はクリックすると拡大します。
※下記説明内のリンクをクリックすると、InksapeでDesignの説明ページに飛びます。


Step1 Inkscapeでパスを作る
  1. Inkscapeでパスを作ります。
    今回は、テキストツールで「INKSCAPE」と打ち、[オブジェクトをパスに]でパスに変換しました。
    ページ範囲の左上のポイントがBlenderの原点にあたるようなので、こんな感じに配置しておくと、インポートの際中央に読み込まれます。
    色を設定し、保存します。(色はBlenderでも変更できます)

Step2 Blenderにインポート
  1. Blenderを立ち上げます。
  2. 最初から配置されている立方体は[Delete]キーを押して削除します。
  3. [File]メニューから[Import]-[Scalable Vector Graphics(.svg)]を選択し、先ほど保存したInkscapeのファイルを選択します。
  4. すると、こんな感じで読み込まれます。

Step3 CurveからMeshに変換し、Extrude(押し出し)で厚みをつける
  1. [A]キーを押して全文字を選択し、左側のパネルから[Join]を選択します。
    ([Join]がグレーアウトしていて選択できない場合は、一度文字のどれかを右クリックで選択すると、選択できるようになると思います。その後、[A]キーを2回押して全選択してください)
  2. 下側にある[Object]メニューから[Convert to]-[Mesh from Curve/Meta/Surf/Text]を選択します。
  3. [Tab]キーを押して[Edit]モードに切り替え、[A]キーを押して全選択します。
  4. [E]キーを押してマウスを上下に動かすと厚みを付けられます。好みの厚みになったら左クリックで確定します。
    厚みを数値で設定したい場合は、左クリックで確定後、左側のパネルに現れる「Extrude Region and ~」のZの項目に数値を入力します。

Step4 90度起こす
  1. [Tab]キーを押し、[Object]モードに戻ります。
  2. [N]キーを押すと、右側に数値設定できるパネルが表示されます。
    一番上の[Transform]の項目にある、[Rotation]のX90度に設定します。

Step5 パーツの下に平面をひく
  1. 左上の[Add]メニューから[Mesh]-[Plane]を選択して平面を追加します。
    先ほどの数値パネルで[Location]のX/Y/Z0に設定します。
    これで原点の位置に平面が配置されました。
    [Scale]のXYの数値を増やし、平面を伸ばします。
    または、[S]キーを押し、ポインターを外側に向けて動かします。
Step6 カメラの設定をする&撮影(レンダリング)
  1. テンキーの[0]を押すとカメラの視点でのビューモードになります。
    この時表示された枠でレンダリングされます。
    レンダリングのサイズは右側のパネルの[Render]を選択すると表示される、[Dimensions]の[Resolution]のサイズによって決まります。プリセットより選択するか、[Resolution]に希望のピクセルサイズを直接入力します。
  2. パーツやカメラの位置やアングルを調整します。
    (移動、回転の基本操作は下記をご覧ください。)
  3. 右側のパネルの[World]を選択し、[Ambient Occlusion]にチェックを入れます。
    このチェックを入れると、周囲から回り込む感じの自然な光が表現されます。
  4. [Render]で[Image]ボタンを押すとレンダリングが開始されます。元の操作画面に戻りたいときは[Esc]キーを押すと戻ることができます。
Step7 画像として保存
  1. 左下の[Image]メニューより[Save as Image]を選択します。
  2. 保存の画面に切り替わったら、保存形式を左側の[File Type]から選択します。保存先とファイル名を設定後、[Save as Image]ボタンを押すと画像として保存されます。


補足:移動・回転・サイズ変更のしかた
いずれも、パーツの選択は右クリック、操作の確定は左クリックです。
  • パーツを移動させたいときは、パーツを選択後、[G]キーを押します。
    [G]キーを押した後、X/Y/Zのいずれかを押すと、方向を限定できます。
  • パーツを回転させたいときは、パーツを選択後、[R]キーを押します。
    [R]キーを押した後、X/Y/Zのいずれかを押すと、回転軸を限定できます。
  • パーツのサイズを変更したいときは、パーツ選択後、[S]キーを押します。
    [S]キーを押した後、X/Y/Zのいずれかを押すと、拡大・縮小の方向を限定できます。
  • カメラのアングルを、今自分が見ている視点に合わせたいときは、左下にある[View]メニューより[Align View]-[Align Active Camera to View]を選択します。


参考リンク
Tutorial, Illustrator + blender + yafaray
YouTubeの動画です。このうちBlenderの作業部分からヒントを頂きました。
スペイン語なので何言ってるのかはさっぱりわかりません。その上Blenderのバージョンも違いますが、雰囲気は掴めると思います。





Blender 3DCG パーフェクトバイブル2013 (100%ムックシリーズ)

晋遊舎 (2012-12-07)
売り上げランキング: 24,878